生駒の石仏(旧館)

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峰の薬師「うつぶせ地蔵」(十三仏種子板碑)

      2016/01/05

旧鶴林寺跡地の八大龍王の滝(薬師の滝)付近から暗峠へ通じる古道があり、現在のように車道が整備される以前は、宝山寺参詣道の一つとして多くの旅人が利用していました。

枯れてしまった八大龍王の滝(薬師の滝)付近の分岐
薬師の滝

通称「うつぶせ地蔵」その実体は如何に?

十三仏種字板碑
十三仏種子板碑
どう見てもお地蔵さんに見えませんが、さりとてこれが何かもわからない。

昔の人はなんでもかんでも「地蔵」と呼んでしまいます。もっとも、すべての石仏で正しく言い当てることは難しい。石仏や板碑まで「地蔵」で済ましてしまう気持ちも理解できます。

こまけぇこたぁいいんだよ!!
AA
こんな感じでしょうか。(失礼しました)

十三仏板碑とは供養碑の一種で、初七日から三十三回忌までの十三回の供養を生前に供養することで、「逆修供養」と呼ばれています。自分の死後に十三回の供養を三十三年もかけて確実に行われるでしょうか。その保証が心もとない人は、生前に供養しておこうと考えるのは当然です。今の時代こそ逆修供養が必要だと思うですがいかがでしょう?死んでまで残された者に負担をかけたくありません。

ちょっと斜めから
うつぶせ地蔵
確かに山型部分が傾いでいる。

うつぶせ地蔵と呼ばれる理由は、山型部分がちょっと傾いた造りになっているからでしょうか。十三仏の供養碑には各尊を種子で表すものと像容で表現するものと二通りあります。うつぶせ地蔵は種子で表す山型板碑で古い形式です。文献によると生駒市内には二十一基の十三仏が確認されており、その中でも永正七年の紀年銘を刻している「うつぶせ地蔵」は、生駒市内最古の十三仏供養碑とのことです。

暗峠宝山寺参道
古道
古道の雰囲気を一部に残す。

うつぶせ地蔵さんへの道は廃道となった古道の途中にあります。入口付近が不明瞭ですがなんとかたどり着けるでしょう。その先に興味がある方は次のブログを見て自己の責任においてチャレンジなされてください。

幻の古道を歩く「暗峠・宝山寺道」 | ふぁんトントのブログ

参考文献
生駒市石造遺物調査報告書(生駒市教育委員会 平成8年)

[2013.09.09 撮影]

 - 生駒山 , ,

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