生駒の石仏(旧館)

http://ikomasekibutsu.blogspot.jpへ引っ越しいたしました。

*

朝日地蔵(生駒市門前町)

   

宝山寺参詣道の一つとされ、昭和五十四年に生駒山麓ハイキングコースBとして復元整備された荒池・八丁門峠越の古道は、大阪方面からの旅人がよく利用していました。


八丁門峠は現在の灯籠ゲートのこと。

住道みちとは

文献によると今回紹介する「朝日地蔵」は住道みちの分岐にあったと云います。住道みちとは、すなわち古堤街道のことで八丁門峠を経て宝山寺と生駒山上の分岐点になっていたようです。

朝日地蔵付近の道標(?)
道標
碑文はほとんど読めない。「下り道」と読めるらしいです。

現在はハイキングコースBの枝道として、草深い入り口をかき分けて進む必要があります。途中からはやや明瞭になって、今も参詣される方々のご苦労が偲ばれます。大正時代に交通網が発達し急速に忘れられた存在の参詣道ですが、朝日地蔵への信仰は今も輝きを失っていません。

朝日地蔵
朝日地蔵
背後は信貴生駒スカイラインの断崖

文献には『小高い枯松のもとに佇んで坐すのが朝日地蔵』と紹介されていますが、実際には像高約120cmの船型地蔵立像で、紀年はなく頭部付近の損傷が激しくてお顔の表情が読み取れません。

スカイラインへ
道
車道で分断された向こうに道の続きが、、、

お地蔵さんの後ろから道が下っており、車道の向こう側につながっている様子でした。車道の工事で山を切り崩したのでしょう。コレが損傷の原因かどうかは定かではありません。

彫りの深い朝日地蔵
朝日地蔵
蓮台が新調されています。

文献で紹介されている通り、光背の船型部分は彫りが深く立派です。文献と比較するとお地蔵さんが立つ蓮台は最近になって新調されたようです。コンクリート製の角張った台にお立ちになっていますね。そう言えば、両脇の花立も手入れされた様子です。この花立には明治四十四年の銘があるとのことですが、ふぁんトントは未確認。次回、訪問した際には忘れずに確認してみたいと思っています。

参考文献
生駒市 石造文化財「生駒谷」(昭和五十二年)

[2014.03.09 撮影]

 - 生駒山 ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

寛保地蔵
鷲尾山・興法寺の石仏(東大阪市上石切町)

辻子谷ハイキングコースを生駒山上目指して登って行くと、標高約400mの山腹で興法 …

鳴川峠
鳴川峠の地蔵石仏

鳴川峠は東大阪市四条町と元山上千光寺を結ぶ参詣道として古くから利用されてきました …

うつぶせ地蔵
峰の薬師「うつぶせ地蔵」(十三仏種子板碑)

旧鶴林寺跡地の八大龍王の滝(薬師の滝)付近から暗峠へ通じる古道があり、現在のよう …

五輪塔
無量寺の五輪塔(生駒市壱分町)

近鉄生駒線「一分駅」を下車。旧家の石垣を見ながら矢田丘陵へと歩を進めると、小高い …

十三重石塔
三昧尾・十三重石塔(興法寺)

興法寺から南へ谷筋を一つ隔てた尾根筋を三昧尾とよび、尾根上に古い墓地があって供養 …

身替地蔵
菜畑身替地蔵(生駒市東菜畑一丁目)

近鉄生駒線・菜畑駅で下車して、東へ100m程歩くと県道168号との交差点北側に、 …

峠地蔵
古堤街道の峠地蔵(生駒市俵口町)

古堤街道は古来、大阪と奈良を結ぶ主要な街道筋として利用されてきました。交通機関の …

中倉さん
水の神・中倉さん(生駒市俵口町)

前回紹介した朝日地蔵から信貴生駒スカイラインを横断すると、よく踏まれた山道がぽっ …

十三仏
谷田西墓地の十三仏板碑(生駒市元町)

生駒山系の旧墓は小丘の頂上部に設置されていることが多い。谷田西墓地もその一つで、 …

出雲井地蔵尊
出雲井地蔵尊(東大阪市出雲井町)

摂河泉ハイキングコースを利用して枚岡神社に参詣した折には、たいてい神社に参拝後は …